配当金受取方法が「株式数比例配分方式」に変更できない場合
このブログを書こうと思ったきっかけになった出来事です。
事象に気づいたのが2020年7月くらい、解決したのが2020年10月くらいでした。
思い出しながら書くので、期間があいまいだったり詳しい画像が用意できないところもありますが、同じ悩みのある方の参考になればと幸いです。
あくまで、この方法で解消した人もいるのだな、と参考までに見ていただければと思います。
【発端】
自分は幼少期に親が開設した証券口座があり、親から引き継いで使用するようになってからもそこでいくつかの銘柄を保有している状態でした。
自分で株式を取引するようになってから、ふと(配当金のたびに毎回郵便局いくのめんどくさくないか…?みんなこんなことしているのか?)と思い調べたところ、なんと「株式数比例配分方式」という配当金受取方法にすれば証券口座に直接お金が入るとのこと。
これは絶対に変えたほうがいい!と思い、当時解説していたSMBC日興証券より手続きを実施しました。
しかし、しばらくすると下記のようなエラー連絡が…。
なんらかの原因で保振側ではじかれてしまい、手続きができなかったとのこと。
親から引き継いだ口座だったので心当たりはなく、親に聞いてもよくわからないとのこと。
【よくあるケース】に記載された特別口座は何ぞや?と調べてみても、その時はいまいちわかりませんでした。(特定口座とごっちゃになっている始末…)
どうやら信託銀行に問い合わせれば特別口座の有無はわかるけど、心当たりもないし…。とそのまましばらく放置し、しばらくが経ち。
【進展】
数か月放置していたのですが、ある日家に届いた封筒を見て気づきました。
自分名義で、日興証券の保有株一覧にない「カッパ・クリエイト株式会社」の封筒が来ているぞ?と。
株主優待をずっと使っていたので保有していたのは分かっていたはずなのですが、それまで保有株一覧にないことに気づいていませんでした。
では、このカッパの株はどこにあるんだ?と。
そこで、上記の特別口座の存在を思い出しました。
心当たりができたのなら、信託銀行に問い合わせてみよう!となったわけです。
【信託銀行への書類提出】
まず、どこの信託銀行に特別口座があるんだ?ということを調べなければならなかったのですが、これはすぐわかりました。
企業の投資家情報には株主名簿管理人、同事務取扱場所の記載があり、カッパ・クリエイトの場合は三井住友信託銀行でした。
三井住友信託銀行のQ&Aを確認すると、「口座振替申請書」という書類を書けば、一般口座へ振替することができるとのこと。
(本当はまず、特定口座に保有株があるかを問い合わせたほうがよかったのかなと思ったのですが、100株保有していることが確実にわかっていたのでそのステップを飛ばした形になると思います)
この口座振替申請書を書くときに躓いたのが、”三井住友信託銀行へお届出いただいているお届出印”という部分。
そもそも特別口座があることも知らなかったのに、届出印がどれかなんてわからない…。
と思ったのですが、ちゃんと書類に記載がありました。
※届出印を紛失された場合は、実印をご捺印いただき、印鑑登録証明書(発行後6ヶ月以内の原本)を添付のうえご提出ください。
保有株の全部を振替する場合でないと実印は使えないらしいのですが、当然株式数比例配分方式に変更する際はすべて振替しなければならないので問題なし。
市役所で印鑑登録証明書を発行し、実印で証明書を記載して郵送しました。
【解決へ】
提出して1~2週間で振替が完了し、カッパ・クリエイトが無事日興証券の保有株一覧に追加されました。
取得金額については振替基準の断面になるようです。
当然、一般口座に振り替えられるので確定申告が必要となり、売却にするためには取得金額について別途調べる必要があったのですが、それはまた別の話。(取得金額も別途申請で調査したので、こちらも後日記事にします)
振替が完了した時点で再度配当金受取方法変更の手続きをしたところ、無事変更することができました。
実際の手続きはSBI証券で実施したので、当社受付分に○がないです。
他の証券会社で変更しても、保振経由ですべての口座が変更されます。
【原因】
結局、原因は株券電子化移行時に保振へ預託できていなかったことが原因のよう。
親に聞いたところ、株券電子化の際に株券の実物が必要だったものの、カッパだけはすぐに株券がでてこず、そのままになってしまったのだろう、とのことでした。